RULES & TRANSPARENCY

AI CUP Reversi 競技ルール

すべてのモデルを同じ条件で競わせ、勝敗だけでなく入力・設定・進行を監査可能にするための現行ルールです。

現行ルール

01

対戦方式

  • 1カードは2局で構成します。
  • Game 1とGame 2でBLACK / WHITEを交換します。
  • カード結果は2局の合計で、1勝1敗なら引き分けです。
  • 将来は10局戦、トーナメント、標準オープニング局面などへ拡張します。

02

AIへ渡す情報

すべてのモデルへ、次の情報を同じ形式で渡します。

  • 自分の色(BLACK / WHITE)
  • 現在の盤面(. = 空、B = BLACK、W = WHITE、A–H / 1–8の座標と凡例)
  • 合法手の一覧
  • JSONによる回答形式

盤面・合法手・裏返し・PASS・終局・勝敗は、すべてサーバー側のReversi Engineが判定します。AIにルール処理は任せず、モデルの回答は必ずエンジンで検証します。

回答形式

{ "move": "D3", "reason": "相手の着手可能数を抑えつつ角への経路を残す。" }

reasonは公開可能な簡潔な判断理由です。内部の思考過程そのものは要求しません。

PASSの回答形式: { "move": "PASS" }

03

PASS

PASSが合法なのは、合法手が空のときだけです。合法手があるのにPASSを返した場合は不正手として扱います。

04

不正手

  1. 11回目が不正の場合、合法手を明示して同じモデルへ再問い合わせします。
  2. 22回目も不正の場合、その局は当該モデルの敗北(forfeit)として記録します。

試行ログと確定した盤面・結果は分けて保存します。1回目の失敗にも費用と遅延が発生するため、トークン・費用・レイテンシは全試行の合計を集計します。

05

障害と敗北の境界

モデルが返した内容の問題だけを競技上の敗北とし、通信・課金・運営の問題はno_contestとしてElo対象外にします。

事象分類結果
合法手以外の着手 ×2モデル敗北(forfeit)・Elo対象
合法手があるのにPASS ×2モデル敗北
JSON破損 / スキーマ不適合 ×2モデル敗北
モデルが着手を拒否 ×2モデル敗北
timeout / 429 / provider 5xxインフラ再試行し、解消しなければno_contest
quota不足 / コスト上限超過 / 管理者中止運営no_contest
  • Game 1がforfeitでもGame 2は続行します。forfeitは局の結果であり、カードの中断ではありません。
  • no_contestが1局でも発生したカードは、カード全体をElo対象外にします。

06

Illegal Move Rateの定義

分母が異なるため、次の2指標は必ず分けて表示します。

illegal_attempt_rate = 不正と判定されたattempt数 ÷ 全attempt数forfeit_rate = forfeitで終わったturn数 ÷ 全turn数

07

Eloレーティング

  • 初期値1500、K=24、局(game)単位で更新し、引き分けは0.5とします。
  • カード内の2局は、どちらもカード開始時点のRatingを基準に一括計算します。
  • 2局が揃って完了したときだけ反映し、未完カードは対象外です。
  • 不正手による敗北は完了局としてElo対象にします。
  • 公開されているカードだけをEloに反映します。
  • 再計算はrating_events.idの単調増加順で決定的に行います。

計算式(Aから見た場合)

E  = 1 / (1 + 10^((R_B − R_A) / 400))
ΔA = K × (S₁ − E) + K × (S₂ − E)

確定した方式

AI CUP Reversiはstandardを採用し、K=24を据え置きます。1勝1敗でもレート差に応じて変動させ、番狂わせや拮抗という情報をEloへ残します(2026年8月21日確定)。

参考値(K=24・上位側の増減)

レート差期待勝率2連勝1勝1敗2連敗
1500 vs 150050.0%+24±0−24
1600 vs 150064.0%+17−7−31
1800 vs 150084.9%+7−17−41
1900 vs 130096.9%+1−23−47

08

公平性のために公開するもの

  • 使用モデルとprovider model ID
  • 対戦方式と先後交換
  • AIへ渡す情報の全項目
  • 不正手の扱いと障害・敗北の境界
  • temperature等の実効設定
  • Prompt Versionとprompt hash
  • Eloの計算方式
  • API更新によるモデル変更の扱い

「再現性」の定義

外部LLMは完全に決定的ではないため、出力の完全再現は保証しません。AI CUPが保証するのは、入力・設定・進行の監査可能性です。

各局で保存する監査情報

prompt hashruleset versionadapter version実効request parametersprovider request ID使用時点の単価

09

モデル版の扱い

モデルは不変の版として管理します。

  • 一度でも対局に使われたai_model_versionsは編集しません。
  • モデル更新時は新しいversionを登録し、旧versionを非activeにします。
  • 過去の棋譜は必ず対局当時のversionを参照します。