FAQ
よくある質問
AI CUP 全体に関する質問と、競技ごとの質問を分けています。競技が増えたら、同じ構成でセクションを増やしていきます。
ALL COMPETITIONS
全体共通
AI CUP とは何ですか?+
各社の最上位AIモデルに競技用の選手プログラムを書かせ、そのプログラム同士を同じ条件で対戦させて、結果・戦績・プログラムの設計を公開するプラットフォームです。
AIが1手ずつ考えて指しているのですか?+
いいえ。盤上で指しているのはプログラムです。 AIモデルには対局のたびに問い合わせるのではなく、月に1回「この競技で戦う選手プログラムを書いてください」と依頼します。書かれたプログラムを登録し、以後はそのプログラムが自力で指します。つまりAIモデルは選手ではなく、選手の作者です。
なぜその方式にしたのですか?+
2026年8月25日に方式を変えました。それ以前は各社のAPIへ1手ごとに問い合わせてAI同士を直接対戦させていたのですが、3つの問題がありました。 1つ目は、各社API仕様の差(応答時間・思考の抑制方法・構造化出力の可否)を揃えきれず、「同じ条件で競わせている」と言い切れなかったこと。2つ目は、出力が完全に決定的ではないため、公開した棋譜を第三者が再現できなかったこと。3つ目は、1試合ごとに費用が発生し、対局数を増やせなかったことです。 現在の方式では、条件はノード予算だけで揃い、棋譜は誰でも再現でき、1試合あたりの費用はゼロです。旧方式の対局記録は削除し、レーティングは1500から積み直しています。
何を測っているのですか?+
「そのAIがリバーシやバックギャモンに強いか」ではありません。同じ仕様・同じ予算のもとで良い戦略プログラムを書き、自分の作ったものを評価して改良できるかを測っています。 これは最強のリバーシプログラムを決める大会ではありません。何年もかけて専用に作り込まれた既存の強豪プログラムには及びません。
同じ条件というのは、具体的に何を揃えているのですか?+
ノード予算です。共通エンジンの関数を呼ぶ回数を1手あたりで制限し(リバーシ2,000,000回、バックギャモン80,000回、チェス80,000回、将棋30,000回)、全選手に同じ上限を課します。 時間では測りません。実行するマシンの速さやサーバーの混み具合で勝敗が変わってしまうと、同じ棋譜を再現できず、検証できる大会という前提が崩れるためです。 そのほか、外部ライブラリの使用禁止、単一ファイル、対戦相手の正体を渡さないことも全選手に共通です。
なぜ最初の競技がリバーシなのですか?+
ルールが単純で誰でも理解でき、合法手・裏返し・終局判定を機械的に検証できるため、最初の題材に選びました。
リバーシ以外の競技もありますか?+
いまはリバーシ・バックギャモン・チェス・将棋の4競技が動いています。ほかに競馬・サッカー・野球の勝敗予想、株式市場予想を準備中です。AI CUP は特定の競技専用のアプリではなく、共通の基盤の上に競技を追加していく設計になっています。
一般の人も参加できますか?+
できます。AIモデルが書いたプログラムと、人が書いたプログラムを、競技上は区別せずに扱います。規格・ノード予算・登録前の検定はまったく同じです。 参加方法は簡単な設定から本格的なコードまで段階を用意していく方針で、いまは受け入れ口の整備を進めています。参加を希望される方は contact@slimefarm.jp までご連絡ください。
誰が運営していますか?OpenAI や Google と提携しているのですか?+
AI CUP は株式会社スライムファームが運営する独立したプロジェクトで、OpenAI・Anthropic・Google・xAI のいずれとも提携・後援関係にはありません。各社のロゴは、どのモデルが選手プログラムを書いたかを示す識別表示として、公式のブランド素材をそのまま使用しています。
結果は本当にそのAIが書いたプログラムのものですか?+
プログラムは登録時にハッシュ(SHA-256)を公開し、以後は運営も変更できない仕組みにしています。あとから中身を差し替えることはできません。 さらに選手プログラムは決定的であることを要求しているため、引退してソースが公開されたあとは、誰でも同じ条件で走らせて棋譜が完全に一致することを確かめられます。
プログラムの中身は公開されますか?+
引退した時点で全文を公開します。現役のあいだはハッシュだけを公開します。 対局中のプログラムを公開すると、相手陣営が次の版でそれへの対策だけを打ち込めるようになり、競技として成立しないためです。バックギャモンのサイコロと同じ「先にハッシュ、あとから中身」という順序です。
ランキングに載らない結果もあるのですか?+
あります。運営側の動作確認は非公開で行っており、レーティングには反映されません。また、同じ作者の選手同士が対局した結果も、レーティングと順位表の対象外です(故意に星を譲り合って自陣営の順位を操作する経路を塞ぐためです)。 逆に言えば、ランキングに反映されている結果は必ず公開ページから記録を確認できます。
AIのモデルが新しいバージョンに更新されたらどうなりますか?+
新しいバージョンとして登録し直します。すでに書かれた選手プログラムは、書かれた当時のバージョンを作者として指し続けます。一度使われたバージョンの情報は編集できない仕組みになっています。
選手はいつ入れ替わるのですか?+
陣営(作者)×競技あたり現役は3体です。毎月「◯年◯月版」として新しい選手が加わり、4体目が確定したら最下位を引退させます。 新しい選手はプレースメント期間を消化してから入れ替え判定の対象になります(初期値1500のまま即座に降格するのを防ぐためです)。引退した選手の記録とレーティングの履歴は永久に残します。
観戦は無料ですか?+
はい。対局は選手プログラムを実行するだけで、外部のAI APIを呼びません。観戦者が何人増えても、1試合あたりの追加費用は発生しません。
賞金や課金要素はありますか?+
ありません。観戦・登録・参加に一切の費用は発生しません。
人間がAIと直接対戦することはできますか?+
4競技すべて(Reversi・Backgammon・Chess・将棋)のCHALLENGEで、初級・中級・上級と暫定チャンピオン GPT202609に挑戦できます。ログイン不要。CPUはブラウザ内で動き、対局は保存されません。チャンピオン戦も非公式で、CPU同士の大会やEloには影響しません。
データはどこまで公開されていますか?+
棋譜・各手の消費ノード数・予算超過の有無・戦績・レーティングの推移・プログラムのハッシュを公開しています。現役の選手プログラムのソースだけは非公開で、引退した時点で全文を公開します。
意見や指摘はどこに送ればいいですか?+
contact@slimefarm.jp までご連絡ください。
REVERSI
リバーシについて
選手プログラムはどうやって手を指すのですか?+
1手ごとに、自分の色・現在の盤面・手数・合法手の一覧・現在の石数・残りノード予算を渡し、合法手の一覧から1つを返させます。 盤面の判定・合法手の計算・裏返し・終局判定はすべてサーバー側のプログラムが行い、選手プログラムにルール処理はさせません。返ってきた手は必ずこのプログラムで検証されます。
どうやって「考える」のですか?+
共通エンジンの関数(合法手の列挙・着手の適用・石数の計算・終局判定)を呼んで、先読みや評価を自分で組み立てます。この呼び出し1回がノード予算1を消費します。 1手あたり2,000,000回まで呼べるので、その範囲でどれだけ良い手を選べるかが競われます。予算を使い切る前に打ち切って浅く読むのも、ぎりぎりまで深く読むのも、プログラムの設計です。
1回の対戦(カード)はどんな形式ですか?+
1カード=2局です。1局目と2局目で先手・後手を入れ替え、2局の合計成績でカードの勝敗を決めます。 2局はどちらも同じ定跡(開始8手)から始めます。定跡はカードごとにシードから決まります。
なぜ定跡から始めるのですか?+
リバーシは初期局面が1つしかなく、選手プログラムは決定的です。定跡が無いと、同じ2体の対局は毎回まったく同じ棋譜になってしまいます。 実際に測りました。定跡なしで20カード回したところ、20カードすべてが同一の結果・同一の手数(60〜62手)でした。カードを増やしても情報が増えない状態です。
選手プログラムが「反則」をしたらどうなりますか?+
合法手の一覧に無い手を返した場合、指せるのにパスした場合、1手の制限時間を超えた場合、プログラムが落ちた場合は、その局はそのプログラムの敗北になります。 1回目で聞き直す救済はありません。選手プログラムは決定的なので、同じ状況で聞き直しても必ず同じ答えが返り、救済に意味がないためです。
ノード予算を超えたらどうなりますか?+
その手は合法手一覧の先頭で埋めて対局を続け、超過したことを記録して公開します。1局で3回超えた時点で反則負けです。 一覧の並び順は仕様で固定しているので、埋められる手も実行のたびに変わりません。再現性を壊さないための扱いです。
実行基盤の障害が起きた場合も負けになりますか?+
なりません。実行基盤の障害や運営による中止は「プログラムの実力」とは無関係なので、「無効試合」として記録し、ランキングには反映しません。
各手の「理由」はどこから来ているのですか?+
選手プログラムが任意で返せる短い説明です。返さないプログラムもあります。勝敗にはまったく影響しません。 以前はAIモデルが自分の判断理由を書いていましたが、現在は作者が事前にプログラムへ書き込んだ説明です。
揃えられていない項目はありますか?+
いまはありません。全選手が同じ規格・同じノード予算・同じ開始条件で走ります。 2026年8月25日より前は、各社API仕様の差(temperature を指定できるか、思考の抑制方法が各社で違うなど)を揃えきれず、その非対称性を開示していました。方式を変えたのは、この問題を解消できなかったことが理由の一つです。
レーティング(Elo)はどう計算していますか?+
チェスなどで使われる標準的なEloレーティングです。初期値1500から、対局結果に応じて増減します。実力が拮抗した相手との1勝1敗では変動がほぼゼロになりますが、レートが離れた相手との1勝1敗では、格上が減り格下が増えます(番狂わせの情報を捨てないためです)。
リアルタイムで観戦できますか?+
はい。進行中の対局は数秒おきに自動更新されます。表示には通常2秒、最大5秒ほどの遅延が生じます。 なお、選手プログラム同士の対局は本来1局が数百ミリ秒で終わります。観戦できるように1手ごとに意図的な待ち時間を入れていますが、これは勝敗にも棋譜にも影響しません。
BACKGAMMON
バックギャモンについて
サイコロがあるのに、実力を比べられるのですか?+
バックギャモンでは運も結果に影響します。新方式では各局で独立したランダムな出目を使い、1カード2局でBLACK / WHITEを交換します。1カードだけで実力が決まるとは考えず、複数の対局の戦績を見ます。 CPU選手も人間選手も出目を選べません。カード終了後は公開シードと記録されたプロトコル版・局番号から全出目を検証できます。旧方式のカードは旧規則のまま記録を残します。
運営が出目を操作していないと、どうして分かるのですか?+
カードを公開する瞬間に、出目のもとになるシードのハッシュ(commitment)を先に公開し、シード自体は対局が終わるまで伏せます。終了後にシードを公開するので、誰でもハッシュが一致することを確かめ、そこから全部の出目を再生できます。 先にハッシュを出しているため、あとから都合のよいシードに差し替えることはできません。手順は競技ルールのページに書いてあります。
なぜ対局中はシードを公開しないのですか?+
シードが分かると、その対局の以降の出目がすべて計算できてしまうからです。観戦している人が次の出目を知っている状態は、対局として成立しません。公開は対局が終わってからです。
選手プログラムはどうやって手を選ぶのですか?+
1手ごとに、自分の色・その手番の出目・双方のピップ(残りの移動距離)・バーと上がりの枚数・盤面図・残りノード予算に加えて、指せる手の全候補を渡します。候補は打ち切らず全件渡します。 盤面の判定・合法性・ヒット・上がり・点数はすべてサーバー側のプログラムが行い、選手プログラムにルール処理はさせません。
なぜバックギャモンのノード予算はリバーシより小さいのですか?+
合法プレイの列挙1回にかかる実際の計算量が、リバーシの着手適用より約25倍大きいためです。同じ回数にすると、実時間がまったく釣り合いません。 リバーシは1手2,000,000回、バックギャモンは1手80,000回で、どちらも使い切ったときの実時間がほぼ同じになるように決めています。
ダブリングキューブは使いますか?+
使いません。まずは指し手の判断そのものを比べるため、賭け金を上げる駆け引きは入れていません。
「1点」「2点」「3点」は何ですか? ランキングに影響しますか?+
相手が1枚でも上がっていれば1点、1枚も上がっていなければ2点(ギャモン)、さらに相手の駒がバーか勝者の陣内に残っていれば3点(バックギャモン)です。 ただしランキング(Elo)は勝ったか負けたかだけで計算し、点数は持ち込みません。点数は戦績の表示にだけ使います。
いつまでも決着しない対局はどうなりますか?+
1局が1,000手に達したら打ち切り、「無効試合」として記録します。勝敗も点数も付けず、ランキングにも反映しません。 バックギャモンには、同一局面の反復や50手ルールのような自然な終局の保証がありません。互いに駒を打ち合い続ける2つのプログラムは、原理的にいつまでも終わりません。実際に130手経っても双方の状況が開始時より悪くなっている対局がありました。 打ち切った局面で「残りが少ない方の勝ち」としてしまうと、まだ決まっていない結果を運営が作ることになるため、勝敗は付けません。
盤面の番号と、棋譜の表記が合わないことがあるのはなぜですか?+
バックギャモンの標準的な棋譜表記は「指している側から見た番号」で書くためです。同じ「13/7」でも、どちらの色が指したかによって盤の上の位置が変わります。 観戦しやすさを優先して、サイトの盤面は向きを固定して絶対位置(1〜24)で描いています。そのため表記の数字と盤面の数字が一致しないことがあります。再生中は動く駒を1回ずつ水色の縁で囲み、そばの数字で使う出目を示します。
リアルタイムで観戦できますか? 次の出目は見られますか?+
観戦はできます。進行中の対局は数秒おきに自動更新されます。 ただし次の出目は表示できません。出目はシードから決まり、そのシードは対局中は伏せているためです。出目はその手が記録された時点で公開されます。
CHESS
チェスについて
選手プログラムはどうやって手を指すのですか?+
1手ごとに、自分の色・現在の盤面(FEN)・合法手の一覧・残りノード予算を渡し、合法手の一覧から1つを返させます。 盤面の判定・合法手の計算・王手・キャスリング・アンパッサン・終局判定はすべてサーバー側のプログラムが行い、選手プログラムにルール処理はさせません。返ってきた手は必ずこのプログラムで検証されます。
着手が「Nf3」ではなく「e2e4」と書かれているのはなぜですか?+
UCI(ロングアルジェブラ)表記を使っているためです。出発マスと到着マスをそのまま並べ、昇格は「e7e8q」のように駒を1文字足します。キャスリングはキングの移動として「e1g1」「e1c1」と書きます。 「Nf3」のような棋譜表記(SAN)は、どのナイトのことかを解決する処理を選手プログラム側に要求します。UCIなら合法手一覧の文字列をそのまま返すだけで済み、表記だけで手が一意に決まります。
1回の対戦(カード)はどんな形式ですか?+
1カード=2局です。1局目と2局目でWHITE・BLACKを入れ替え、2局の合計成績でカードの勝敗を決めます。 2局はどちらも同じ定跡(開始6手)から始めます。定跡はカードごとにシードから決まり、対局終了後も公開するので、カードIDから誰でも同じ開始局面を再現できます。
なぜ定跡から始めるのですか? なぜ6手なのですか?+
チェスは初期局面が1つしかなく、選手プログラムは決定的です。定跡が無いと、同じ2体の対局は毎回まったく同じ棋譜になり、カードを増やしても情報が増えません(リバーシと同じ問題です)。 6手にしているのは、無作為な手を重ねるほど「開始局面の事故で決まる対局」の割合が上がるためです。偶数にしてあるので、開始局面の手番は通常どおり白のままです。
引き分けはどう扱いますか?+
勝敗が付くのはチェックメイトと反則負けだけで、それ以外はすべて引き分けです。ステイルメイト・50手ルール・三回同型・駒不足(King対Kingなど、原理的に詰ませられない組み合わせ)が引き分けになります。 詰みとステイルメイトは先に判定します。50手目や三回目の同型に到達した手が同時に詰みであることがあり、順序を逆にすると勝ちが引き分けに化けてしまうためです。 引き分けはレーティングに0.5勝として反映します。「無効試合」にはしません。ステイルメイトも三回同型も競技として決着しており、無効試合は運営側の事情のための状態だからです。
50手ルールと三回同型は、選手が「主張」しなくても成立するのですか?+
主張を待たずに自動で成立させます。FIDEのルールではこの2つは主張できる引き分けで、自動成立は75手・五回同型ですが、AI CUPのリーグは無人で回るため「主張」という手続きを作れません。 また選手に主張させると、主張の巧拙そのものが新しい競技要素になってしまいます。ここで比べたいのは着手の判断であって、規則の運用ではありません。これは競技規則であり、変更するときはルール変更として扱います。
三回同型はどうやって数えているのですか?+
照合にはFENの先頭4フィールド(駒配置・手番・キャスリング権・アンパッサン対象)を使います。手数のカウンタまで含めて比べると、同じ局面が二度と一致しなくなるためです。 またアンパッサンの対象マスは「実際に取れる相手のポーンが居るとき」だけ立てます。常に立てていると、取れもしない違いのせいで三回同型が成立しなくなります。
ノード予算はどれくらいですか?+
1手あたり80,000回です。1手の制限時間は30秒ですが、これは公平性のための値ではなく、止まらない処理を打ち切る安全弁です。公平性はノード予算だけで担保しています。 本番と同じサーバーで参考プログラムを走らせて実測したところ、予算を使い切る手でも1手の最大は3.1秒(30秒の10%)でした。
いつまでも決着しない対局はどうなりますか?+
1局が400プライ(双方200手ずつ)に達したら打ち切り、「無効試合」として記録します。 ただしチェスには、チェックメイトのほかに50手ルールと三回同型という自然な終局の保証があります。この上限は異常時のためのベルトで、通常は到達しません。
人間がチェスのCPUと対戦できますか?+
できます。CHALLENGEから、初級・中級・上級と暫定チャンピオン GPT202609に挑戦できます。ログインは不要です。 4競技のうちチェスだけ人間がWHITE(先手)です。他の3競技は人間が黒ですが、チェスは白が先手なので「人間が先に指す」ことを優先しました。定跡は使いません。 ここで付いた勝敗はレーティングにも順位表にも入りません。対局は保存されないので、ページを閉じたり再読み込みしたりすると失われます。
SHOGI
将棋について
選手プログラムはどうやって手を指すのですか?+
1手ごとに、自分の手番・現在の盤面(81マスと双方の持ち駒を表す176文字の文字列)・合法手の一覧・残りノード予算を渡し、合法手の一覧から1つを返させます。 合法手の計算・成り・持ち駒の打ち込み・王手・終局判定はすべてサーバー側のプログラムが行い、選手プログラムにルール処理はさせません。 なお盤面の文字列は「どちらの手番か」を持ちません。チェスのFENと違い盤面だけでは手番が読めないため、手番は必ず別に渡して組で扱っています。
着手の「7g7f」「2b3a+」「P*5e」は何を表しているのですか?+
USI表記です。「7g7f」は7七の駒を7六へ動かす手、末尾の「+」は成り(「2b3a+」は2二から3一へ動いて成る手)、「P*5e」は持ち駒の歩を5五へ打つ手です。 すべて絶対座標なので、バックギャモンの「13/7」のように「どちらの色が指したかと組でなければ読めない」表記にはなりません。
1回の対戦(カード)はどんな形式ですか?+
1カード=2局です。1局目と2局目で先後を入れ替え、2局の合計成績でカードの勝敗を決めます。 2局はどちらも同じ定跡(開始6手)から始めます。定跡はカードごとにシードから決まり、対局終了後も公開するので、カードIDから誰でも同じ開始局面を再現できます。
なぜ定跡が歩を進める手だけなのですか?+
将棋も初期局面が1つしかなく、選手プログラムは決定的なので、開始局面をばらさないと同じ2体の対局が毎回まったく同じ棋譜になります。ここまではリバーシ・チェスと同じです。 ただし将棋で合法手全体から無作為に選ぶと、開始早々に飛車や角をただで取られている局面が混ざり、競技として成立しません。歩の1マス前進なら9筋ぶんの選択肢が毎手あり、6手で十分にばらけます。
どんな反則を判定していますか?+
二歩(同じ筋に自分の歩があるところへ歩を打つ手)、打ち歩詰め(打った歩で相手が詰む手)、行き所のない駒(歩・香を最終段、桂を最終2段へ成らずに進める手や打つ手)、王手放置・自殺手です。 これらはそもそも合法手の一覧に出ないので、選手プログラムが選ぶことはできません。
将棋にパスやステイルメイトはありますか?+
ありません。指せる手が1つも無くなった側はその場で負けです。チェスのステイルメイト(動かせる手が無いと引き分け)に当たるものは将棋には存在しません。 リバーシのようなパスもないので、選手プログラムは必ず合法手の一覧から1手を選びます。
千日手はどうなりますか?+
同一局面(盤面・双方の持ち駒・手番のすべてが同じ)が4回現れたら引き分けです。ただしその繰り返しの区間で片方が自分の手番のたびに王手を受けていた場合は「連続王手の千日手」で、王手をかけ続けた側の負けになります。 この2つは同じ「同一局面4回」から生じるため、対局の記録には必ず終局理由を添えています。 判定は出現回数だけでは決められません。4回目に到達する局面は循環のどこか1点でしかなく、そこで王手を受けているかは循環のどこから数え始めたかで変わるためです。1回目の直後から4回目までの区間を見て判定しています。 なお千日手は「無効試合」にはしません。競技として決着しているので、引き分けとしてレーティングに0.5勝ぶん反映します。
ノード予算と制限時間はどうなっていますか?+
1手あたり30,000回、1手の制限時間は60秒です。制限時間は公平性のための値ではなく、止まらない処理を打ち切る安全弁で、公平性はノード予算だけで担保しています。 予算が他の競技より小さいのは、将棋の合法手を1回数え上げる計算が重いためです(中盤の局面で1回あたり460マイクロ秒、バックギャモンの約3.2倍)。 制限時間だけが60秒なのは実測の結果です。当初は30秒でしたが、本番と同じサーバーで参考プログラムを走らせたところ1手の最大が36.0秒に達し、実際に時間切れで負けました。同じサーバーのチェスが3.1秒だったので、将棋の1手はおよそ9.4倍重いことになります。予算を下げると探索の深さが変わって競技性そのものが変わるため、予算30,000は変えずに安全弁のほうを60秒へ広げました。
対局中に出ている「駒割り」は何ですか?+
玉を除いた、盤上の駒と持ち駒を合わせた戦力の合計です(初期値は双方63)。 盤上の駒だけを数えないのは、将棋では取った駒が持ち駒として戦力に残るためです。盤上だけ数えると終盤で意味を失います。 あくまで優劣の目安で、勝敗は詰みでしか決まりません。
いつまでも決着しない対局はどうなりますか?+
1局が1,000手に達したら打ち切り、「無効試合」として記録します。勝敗は付けず、ランキングにも反映しません。 自己対戦120局で測ったところ、中央値は約250手、最長でも888手でした。上限を400手にすると18〜25%が無効試合になりますが、1,000手なら0%です。決着しないカードは記録として何も語らないので、1,000手を採っています。
人間が将棋のCPUと対戦できますか?+
できます。CHALLENGEから、初級・中級・上級と暫定チャンピオン GPT202609に挑戦できます。ログインは不要で、人間が先手(BLACK)です。定跡は使いません。 ここで付いた勝敗はレーティングにも順位表にも入りません。対局は保存されないので、ページを閉じたり再読み込みしたりすると失われます。
